2025.09.20

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民泊で出るゴミは産業廃棄物?業者の見つけ方からクレーム回避方法まで解説

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民泊で出るゴミは産業廃棄物?業者の見つけ方からクレーム回避方法まで解説

民泊運営において、日々の清掃やゲスト対応と並行して、避けては通れないのが「ゴミ処理」の問題です。

「ゲストが出したゴミは、自宅の家庭ゴミと一緒に捨てていいのでは?」

もしあなたが、このように安易に考えているとしたら、それは法律違反や深刻な近隣トラブルを招きかねない、非常に危険な考え方です。

先にこの記事の結論からお伝えします。

民泊事業から排出されるゴミは、法律上「事業系一般廃棄物」に分類され、家庭ゴミとして地域の収集場所に出すことは、原則として認められていません。

このルールを正しく理解し、自治体の許可を得た専門業者と契約して適切に処理すること。それが、法令を遵守したクリーンな民泊運営を行うための、そして地域社会から信頼される事業者であるための、絶対的な第一歩です。

この記事では、民泊のゴミ問題に関する法的な基本から、信頼できる業者の見つけ方、そして最も重要な「近隣からのクレームを完全に回避する」ための具体的な方法までを、徹底的に解説します。

「産業廃棄物」ではないが「家庭ゴミ」でもない。民泊ゴミの正しい分類

まず、言葉の定義を正確に理解しましょう。ゴミは、法律(廃棄物処理法)で大きく3つに分類されています。

  • 1. 家庭ゴミ(一般廃棄物):一般家庭の日常生活から出るゴミのことです。自治体による収集サービスは、この家庭ゴミを対象とした住民サービスです。
  • 2. 産業廃棄物:事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法律で定められた燃え殻、汚泥、廃油、廃プラスチック類など20種類に限定されます。建設工事や特定の工場などから排出されるものが主で、通常の民泊運営で出るゴミは、これには該当しません。
  • 3. 事業系一般廃棄物:レストランやオフィス、店舗など、事業活動に伴って排出されるゴミのうち、産業廃棄物以外のものがこれに分類されます。そして、宿泊料という対価を得てサービスを提供する民泊事業から出るゴミは、この「事業系一般廃棄物」にあたります。

なぜ家庭ゴミとして出せないのか?

廃棄物処理法第3条では、「事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない」と定められています。つまり、民泊オーナーは「事業者」として、自らの費用と責任で、事業から出たゴミを処理する義務があるのです。

【実践編】事業系ゴミ処理業者(収集運搬業者)の見つけ方と契約のポイント

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。答えは、自治体の許可を得た専門業者と契約することです。

1. 許可業者をリストアップする

事業系一般廃棄物を収集・運搬するには、市町村長の許可が必要です。あなたの物件がある市区町村のウェブサイトで、「一般廃棄物収集運搬業許可業者一覧」といったページを検索してください。そこに掲載されている業者が、あなたのエリアで合法的にゴミを収集できる事業者です。

2. 複数の業者に相見積もりを取る

リストアップした業者の中から、あなたの施設のエリアに対応している業者を数社選び、連絡を取って見積もりを依頼します。料金体系は業者によって様々です。

  • 月額固定制: 物件の規模やゴミの量に関わらず、毎月一定の料金。
  • 従量課金制: 45Lのゴミ袋1つあたり〇〇円、といった形で、排出した量に応じて料金が変わる。あなたの施設の稼働状況や、想定されるゴミの排出量を伝え、どちらの料金体系が有利か比較検討しましょう。

3. 契約時に確認すべき重要ポイント

  • 収集頻度と時間: 週に何回、何曜日の何時頃に収集に来てくれるのか。清掃スタッフの作業スケジュールと合うかを確認します。
  • 分別ルール: 自治体のルールに加え、業者独自の分別ルール(例:カンとビンは同じ袋でOKなど)がある場合も。事前に詳細を確認しましょう。
  • ゴミの保管場所: 次の収集日まで、どこにゴミを保管しておくか。特にマンションの場合、共用部のゴミ庫を利用できるかなど、事前に確認が必要です。
  • 粗大ゴミの対応: ゲストがスーツケースを壊して置いていったり、家電が故障したりした際の、粗大ゴミの回収についても、対応の可否と料金を確認しておくと安心です。

【クレーム回避編】ゴミ問題で近隣と揉めないための5つの鉄則

適切な業者と契約することは、あくまでスタートラインです。近隣トラブルを防ぐためには、日々の運営における徹底した管理が不可欠です。

鉄則1:ゲストへの「完璧なゴミ出しガイド」の提供

特に外国人ゲストにとって、日本の複雑なゴミ分別は理解が困難です。

  • 分別用のゴミ箱を設置: 「燃えるゴミ (Burnable)」「カン (Cans)」「ビン (Bottles)」「ペットボトル (PET Bottles)」など、イラストと多言語(日・英・中・韓など)でラベリングしたゴミ箱を、室内に複数用意します。
  • ルールを図解する: 分別の具体例(例:ペットボトルはキャップとラベルを剥がす)や、禁止事項などを、写真やイラストを多用したガイドとして作成し、ゴミ箱の近くに掲示します。

鉄則2:清掃スタッフによる「最終チェックと回収」の徹底

どれだけ丁寧に案内しても、ゲストによる分別ミスは必ず起こります。ゲストの分別を鵜呑みにせず、必ずチェックアウト後の清掃スタッフが、全てのゴミを最終チェックし、正しく再分別した上で、定められた保管場所に移動させるというオペレーションを、マニュアルとして徹底させましょう。

鉄則3:ゴミ保管場所の「衛生管理」を徹底する

収集日までのゴミの一次保管場所は、悪臭や害虫の発生源となり、クレームに直結します。

  • 密閉性の高い容器: 必ずフタがしっかりと閉まる、大型のゴミ容器(ペールなど)を使用します。
  • カラス・害獣対策: 屋外に保管する場合は、容器が荒らされないよう、重しを置いたり、カラスよけネットを被せたりといった対策が必須です。
  • 定期的な清掃: 保管場所の床や壁、そしてゴミ容器自体も、定期的に洗浄・消毒し、常に清潔な状態を保ちます。

鉄則4:【マンションの場合】管理組合との事前協議

収集業者がマンションの敷地内に入り、共用部のゴミ庫を利用する必要があるため、必ず運営開始前に管理組合や管理会社に報告・相談します。収集車両の停車場所や時間、ゴミ庫の利用ルールなどを事前に協議し、正式な許可を得ておくことが、後々のトラブルを防ぎます。

鉄則5:近隣への「透明性」の確保

運営開始前の挨拶回りの際に、**「ゴミの処理につきましては、家庭ゴミとは別に、市の許可を得た専門の収集業者と契約し、事業者の責任として適正に行います」**と、こちらから明確に伝えましょう。この一言が、近隣住民の「ルール違反のゴミで、街が汚されるのではないか」という最大の不安を解消し、大きな安心感に繋がります。

「清掃業者」にゴミ回収を委託する際の注意点

清掃会社によっては、日々の清掃業務のオプションとして、ゴミの回収まで一括で請け負ってくれる場合があります。これはホストにとって非常に便利ですが、一つだけ絶対に確認すべきことがあります。

それは、その清掃会社自身が、自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ているかどうかです。もし、無許可の業者にゴミの処理を委託した場合、委託した排出者であるあなた(ホスト)も、法律に基づいて罰せられる可能性があります。必ず、許可証の有無を確認してください。

まとめ:適切なゴミ処理は、信頼される事業者であることの証明

民泊運営におけるゴミ処理は、単なる後片付け作業ではありません。それは、廃棄物処理法という法律を遵守し、地域社会の衛生環境を守り、近隣住民との良好な関係を築くという、事業者としての社会的責任を果たすための、極めて重要な業務です。

この「当たり前」を、プロとしてきちんと実行しているという姿勢こそが、あなたの民泊が地域から信頼され、長期的に愛されるための、揺るぎない土台となるのです。

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  • 私たちのトレーニングを受けた清掃スタッフが、ゲストが出したゴミの最終的な分別、回収、そして定められた場所への保管までを、責任を持って行います。
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