2025.08.7

一軒家 古民家再生

空き家の民泊運用に欠かせないシロアリ対策&対処法

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空き家の民泊運用に欠かせないシロアリ対策&対処法

空き家を活用した民泊運営は、大きな可能性を秘めていますが、その成功を根底から揺るがしかねない「静かなる脅威」が存在します。それが、建物の構造材を蝕むシロアリの存在です。

先に結論をお伝えします。

空き家の民泊活用において、シロアリ対策は後回しにできる単なるメンテナンスではありません。ゲストの安全と、大切な不動産の資産価値を守るための最重要課題であり、開業前の「予防対策」と、運営中の「継続的なチェック」、そして発見時の「迅速な対処」が事業の成否を分けます。

この記事では、見えないリスクからあなたの民泊事業を守るための、具体的な対策と対処法を徹底解説します。

なぜ空き家はシロアリの温床になりやすいのか?

長期間人が住んでいない空き家は、シロアリにとって格好の住処となります。その理由は主に3つあります。

  • 換気不足による湿気: 締め切られた家は空気が滞留し、湿気がこもりやすくなります。特に床下は、シロアリが好む暗く湿った環境になりがちです。
  • 人の気配がない: 人の出入りや生活音がないため、シロアリは警戒することなく安心して活動範囲を広げることができます。
  • 発見の遅れ: 定期的な掃除や点検が行われないため、被害がかなり進行するまで気づかないケースがほとんどです。気づいた時には、建物の主要な構造部が深刻なダメージを受けていることも少なくありません。

シロアリ被害が民泊経営に与える3つの深刻なダメージ

「小さな虫だろう」と侮ってはいけません。シロアリ被害は、あなたの民泊経営に致命的なダメージを与えます。

ダメージ1:建物の資産価値の暴落

シロアリは、建物の土台や柱といった重要な構造材を内部から食べてしまいます。これにより、建物の耐震性が著しく低下し、資産価値は大きく損なわれます。被害が広範囲に及んだ場合、その修繕費用は数百万円単位にのぼることもあり、民泊事業の採算性を根底から覆します。

ダメージ2:ゲストの安全と信頼の失墜

もしゲストの滞在中に、壁から羽アリが大量に発生したり、床がギシギシと沈んだりしたらどうなるでしょうか。これは単なる不快感の問題ではなく、ゲストの安全を脅かす重大なインシデントです。SNSでの拡散や、OTAサイトでの致命的な低評価レビューに繋がり、施設の信頼は一瞬にして失墜します。

ダメージ3:予期せぬ運営停止と機会損失

大規模な駆除作業や、被害箇所の修繕工事が必要になった場合、長期間にわたって民泊の運営を停止せざるを得なくなります。これは、予約のキャンセル対応に追われるだけでなく、本来得られるはずだった収益を失う大きな機会損失となります。

【開業前の必須チェック】プロによる床下診断のススメ

築古の空き家を民泊にするなら、リフォーム工事を始める前に、必ずプロによるシロアリ調査を実施しましょう。これが、将来のリスクを回避するための最も確実な第一歩です。

STEP1:専門業者によるシロアリ調査

専門の業者が床下に入り、被害の有無、シロアリの種類、侵入経路、湿気の状況などを詳細に調査します。自分では確認できない場所まで徹底的にチェックしてもらうことが重要です。

STEP2:調査報告書と見積もりの確認

調査結果は、写真付きの詳細な報告書で受け取ります。もし被害が確認された場合は、どのような駆除・修繕が必要で、費用はいくらかかるのか、明確な見積もりを提示してもらいましょう。その際、1社だけでなく複数の業者から相見積もりを取ることをお勧めします。

STEP3:予防処理(防蟻処理)の実施

調査の結果、被害がなかったとしても油断は禁物です。薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぐ「予防処理(防蟻処理)」を実施しましょう。多くの専門業者は、この処理に対して5年間の保証を付けてくれます。これは、薬剤の有効期間に合わせたものであり、リフォームの初期投資として必ず組み込むべき費用です。

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【運営中の継続的な対策】自分でできる予防法とチェックリスト

プロによる対策と並行して、オーナー自身が日頃からできることもあります。

自分でできる3つの予防法

  1. 建物の周りに不要な木材を置かない: 庭に放置された木材や廃材、段ボールなどはシロアリの餌場となり、そこから建物へ侵入する足がかりになります。
  2. 定期的な換気で湿気を逃がす: ゲストがいない期間も、定期的に窓を開けたり換気扇を回したりして、家全体の風通しを良くし、湿気を溜めないようにしましょう。
  3. 雨漏りや水漏れを放置しない: 屋根からの雨漏りや、キッチン・浴室からの水漏れは、木材を湿らせシロアリを呼び寄せる大きな原因になります。発見したら速やかに修繕しましょう。

危険サインを見逃さない!セルフチェックリスト

  • □ 床を歩くと、特定の部分がギシギシと鳴ったり、フワフワと沈む感じがしたりする。
  • □ 柱や壁を叩くと、中が空洞のような軽い音がする箇所がある。
  • □ 浴室の入口や玄関の框(かまち)、建物の基礎部分に、土でできた細いトンネルのような道「蟻道(ぎどう)」はないか。
  • □ 4月〜7月頃の湿度が高い日に、羽のついたアリが大量に発生したことはないか。(シロアリの羽アリは、胴体に「くびれ」がなく寸胴で、4枚の羽がほぼ同じ大きさなのが特徴です)

もしシロアリを発見してしまったら?冷静な対処法

上記のチェックで異常を発見しても、決して慌ててはいけません。誤った対処は、被害をさらに拡大させてしまいます。

やってはいけないNG行動

市販のスプレー式殺虫剤を、発見したシロアリや蟻道に直接吹きかけるのは絶対にやめましょう。表面に出てきているシロアリは全体のほんの一部です。殺虫剤に驚いた巣の中のシロアリが、警戒して別の場所に移動し、かえって被害範囲を広げてしまう原因になります。

正しい対処法の3ステップ

  1. まずは専門業者に連絡: 見つけた蟻道などは崩さず、そのままの状態でプロに調査を依頼します。
  2. 被害状況と駆除方法の確認: 被害の範囲と程度を正確に診断してもらい、建物の状況に合った最適な駆除方法(薬剤を散布するバリア工法、毒餌を使うベイト工法など)と、明確な見積もりを提示してもらいます。
  3. 駆除と再発防止の実施: 駆除作業を依頼し、完了後は必ず再発防止のための予防処理も併せて行いましょう。

シロアリ対策は、見えない場所への最も重要な「投資」です

空き家の民泊活用において、内装をおしゃれにしたり、素敵な家具を揃えたりすることに意識が向きがちです。しかし、どれだけ美しい空間を作っても、その土台が蝕まれていては意味がありません。

シロアリ対策は、目に見える部分への投資ではありませんが、あなたの民泊事業の継続性を担保し、大切な資産とゲストの安全を守るための、最も重要で価値のある「経営投資」なのです。

見えないリスク管理こそ、プロにお任せください

「シロアリのリスクは分かったけれど、信頼できる業者をどう探せばいい?」

「リフォーム計画と、シロアリ対策のスケジュールをどう連携させればいい?」

「運営中に定期的なチェックをする余裕がない…」

シロアリ対策は、専門的な知識と経験が求められる分野です。信頼できる業者の選定から、建物の状況に応じた最適な対策の立案、そして運営開始後の継続的な管理まで、オーナー様個人で行うには大きな負担が伴います。

私たち民泊運営代行のStay Buddy株式会社は、民泊施設の立ち上げから運営までをトータルでサポートする中で、数多くの物件のシロアリ対策に携わってまいりました。

提携する信頼できる専門業者と共に、物件調査の段階からシロアリリスクを診断し、リフォーム計画に最適な防蟻処理を組み込み、運営中の定期的なメンテナンスまで、ワンストップで管理いたします。オーナー様が安心して運営に集中できるよう、見えない部分のリスク管理は私たちプロが引き受けます。

あなたの民-泊事業を、足元から盤石にするお手伝いをさせてください。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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