2025.04.8

清掃/メンテナンス

民泊清掃の業務委託契約書に盛り込むべき項目

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民泊市場の拡大にともなって、清掃業者に業務を委託するオーナーや運営代行会社が増えています。部屋のクオリティを左右する清掃業務は、民泊運営の成否を大きく左右するだけでなく、ゲストのレビュー評価やリピート率にも直結します。しかし、いざ清掃業者として契約を結ぶとなると、「どのような内容を盛り込むべきか」「どの範囲まで責任を負うのか」といった疑問が浮かんできます。

業務委託契約書は、清掃業者と民泊ホスト・オーナー(もしくは代行会社)とのあいだで業務範囲や報酬、責任分担などを明確にする重要な書類です。口頭やメールでやり取りしているだけでは、トラブルが起きたときに何が契約条件だったのか証明しにくくなります。一度でも大きな問題が発生すると、清掃会社としての信用も失いかねません。

本記事では、「清掃業者視点」で業務委託契約書に盛り込むべき項目を詳しく解説していきます。業務範囲や報酬の設定から秘密保持、損害賠償の取り扱いに至るまで、トラブル回避と信頼関係の構築につながる契約ポイントを網羅しました。清掃業者としてスムーズな取引を望む皆さんはぜひ最後までお読みいただき、契約書作成の参考にしてみてください。

1. なぜ業務委託契約書が必要なのか

1-1.トラブル回避と責任範囲の明確化

清掃業者が民泊の清掃を請け負う場合、単なる掃除だけでなく設備の簡単なチェックアメニティ補充なども業務に含まれることがあります。もし故障や破損が見つかった場合、清掃側の責任なのかオーナーの責任なのか、契約書で明文化されていないと意見の食い違いが生じやすいです。また、掃除の品質や対応範囲についても、「ここまでは清掃業者の責任」とラインを定めておくと余計なトラブルが減らせます。

1-2.支払いトラブルの防止

契約書がないまま業務を開始すると、報酬額や支払いタイミングなどの条件が曖昧になりがちです。途中で「こんなに早く払ってもらえると思っていなかった」「追加料金がかかる場合のルールを知らなかった」といったトラブルに発展することもあります。文書化された契約書に報酬や支払方法を明記しておけば、清掃業者とオーナー双方が安心して取り引きできます。

1-3.信用度の向上

正式な業務委託契約書を交わすことで、プロとしての信用度を示すことが可能です。適切な契約を結んでいる業者は、オーナーに対して「きちんとしている会社」という印象を与えやすく、結果的に他の物件やオーナーからの追加依頼が来るなどビジネスチャンスの拡大にもつながります。

2. 業務委託契約書に必須の主要項目

一般的に、民泊清掃業務の契約書には以下の項目を中心に盛り込むのが望ましいです。各項目は状況によって内容が変わるため、事前にオーナーや代行会社とよく協議しておきましょう。

2-1.業務範囲と内容

まずは清掃業者が具体的に「どんな作業をするのか」を明確に定義します。部屋の床掃除やゴミ回収、リネン交換、消耗品の補充、トイレ・バスルームの洗浄など、どの程度の作業が「基本料金」内に含まれるのか。そして「窓拭きやベランダ掃除はオプション扱い」など、オプション範囲も設定するとよいでしょう。

  • 記載例:
    • 基本清掃項目: 床掃除、リネン交換、浴室・トイレ洗浄、キッチンシンク拭き掃除、ゴミ分別処理、アメニティ補充
    • 追加作業: 窓ガラス洗浄、ベランダ清掃、エアコンフィルター清掃など(要追加料金)

2-2.報酬・支払い条件

清掃作業1回あたりの料金、もしくは月額固定などの報酬形態を明記します。チェックアウト後の清掃1回につき○○円、繁忙期や深夜対応の場合の割増料金なども併せて盛り込むとスムーズです。また、支払いのタイミング(月末締め翌月○日払い など)や、支払い方法(振込か現金か)についても明確にしましょう。

  • 注意: 大量の作業が発生しても一定金額なのか、部屋のサイズや状態によって変動するのかを先に決めておくと、後から追加請求でもめるリスクを減らせます。

2-3.契約期間と更新・解約

業務委託契約には、契約期間の定めがある場合と自動更新の場合があります。一般的には1年契約半年契約で設定し、満了時にどちらかが更新を拒否できる旨を規定するケースが多いです。また、オーナーや清掃業者が何らかの理由(不履行やトラブル)で契約解除をしたい場合の手続きを定めておくと、円満に解決しやすいです。

2-4.責任・損害賠償の範囲

清掃中に物件や備品が破損したり、スタッフの過失でゲストに損害を与えてしまった場合などに、どの程度の責任を清掃業者が負うのかを明文化しておく必要があります。たとえば、「通常の清掃範囲内で生じた軽微な損傷は業者が弁償するが、設備そのものの経年劣化による故障はオーナーの負担」など、具体的に記載するとトラブルを回避しやすいです。

2-5.秘密保持・個人情報保護

民泊清掃ではゲストの宿泊情報やプライバシーに関わる場面もあるため、秘密保持条項を設けることが望ましいです。また、清掃スタッフが「ゲストの忘れ物をSNSで晒す」といった行為を防ぐために、個人情報やプライバシーの保護を徹底する旨を契約書に盛り込むのも重要です。

3. よくある追加条項やオプション

3-1.繁忙期・深夜早朝の割増

ゴールデンウィークや年末年始など、宿泊需要が極端に高まる時期に対応する場合、特別割増料金を設定する例があります。特に深夜や早朝に清掃しなければならないケースは労力が大きいので、割増の計算方法を契約書に明示しておくといいでしょう。

3-2.緊急対応・キャンセルポリシー

オーナー側から急に「清掃日を変えてほしい」「予定がなくなった」という変更依頼が入る場合もあり、逆に急遽「この日も清掃してほしい」と追加依頼が入ることもあります。そうしたスケジュール変更の際にキャンセル料を請求するのか、緊急対応の割増料金はどうするのかを契約書に盛り込むと、不測の事態でも揉めにくいです。

3-3.契約解除時の引継ぎ

契約を解除する際、まだ残っているリネンや清掃道具の扱い、共有していた物件の鍵やセキュリティ情報の返却などをどうするか決めておくとスムーズです。こちらも書面で定めておくことで、トラブルや言い訳を封じる手段となります。

4. 清掃業者視点での成功ポイント

4-1.無理のないスケジュール調整

複数の物件を抱え、時間が被る清掃依頼が重なってしまうと、どこかにしわ寄せが来てトラブルを引き起こしやすくなります。契約書には、「清掃開始可能時間」や「1日に清掃する最大件数」などを明記しておくとオーナーも業者の都合を理解してスケジュールを組みやすいです。

4-2.定期的なコミュニケーション

契約締結後も、清掃で気づいた点(設備の不具合、備品の補充要否、ゲストの使用状況など)を積極的にオーナーに報告することで、評価や信頼を高められます。コミュニケーションを円滑に行うために、チャットやメール、オンラインツールなどの連絡手段を契約書や別途合意書で指定すると便利です。

4-3.スタッフ教育と品質維持

一部の作業員が手を抜いてクオリティが落ちると、全体の評判に影響が出ます。契約書とは別に、社内のマニュアルや研修制度を整備し、各清掃スタッフが一定以上のクオリティで仕事をこなせるよう仕組みを作ることが、長期的にオーナーとの信頼関係を築く鍵となるでしょう。

5. まとめ:契約書でスムーズな民泊清掃業務を

民泊清掃は短時間で大量の仕事をこなす必要があり、作業内容が多岐にわたるため、トラブルや行き違いが起きやすい業務の一つといえます。そこで業務委託契約書をしっかり作成・締結しておけば、次のメリットが得られます。

  1. 責任の範囲・業務内容が明確になり、余計なトラブルを防げる
  2. 報酬や支払いのルールが書面で決まっているため、金銭面の争いが起きにくい
  3. 秘密保持や個人情報保護を盛り込み、ゲストや物件のプライバシーを担保
  4. 長期的な信頼関係を築くうえで、清掃品質の向上や安定した受注が期待できる

清掃業者として成功するには、契約書を軸にした明確なルールと、日々の品質管理が欠かせません。きちんとした契約書があれば、オーナーや運営代行会社からの信頼度が高まり、リピート・紹介も増える可能性が大いにあります。逆に契約書が曖昧だったり、内容が抜け落ちていたりすると、いざという時に自分の立場を守れないリスクがあるので注意が必要です。

民泊の清掃業務に関してはStay Buddy株式会社へのお問い合わせ

もし「民泊清掃業務の契約書をどう作ればいいか分からない」「複数のオーナーと契約するためのルールを整備したい」などのお悩みがありましたら、ぜひStay Buddy株式会社にお問い合わせください。

豊富な民泊運営の経験とネットワークを活かし、清掃業者がスムーズに業務を行えるようにサポートするとともに、契約関連のアドバイスやマニュアル整備など、きめ細やかなサービスを提供しています。民泊市場で長期的に成功し、安定した取引先やリピーターを増やすためにも、一度ご相談いただければ最適なプランやサポートをご提案いたしますので、お待ちしております。

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