2025.03.29

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雪が降る地域での民泊運営ガイドブック

雪が降る地域で民泊を運営している(あるいはこれから運営しようという)オーナーにとって、降雪シーズンは書き入れ時です。しかし、その一方で、設備管理や安全対策、集客などの課題も、他の施設や季節と比べて多く存在します。

本記事では「雪が降る地域における民泊運営」をテーマに、寒冷地ならではのメリットや気を付けるべきポイント、ゲストに快適な滞在を提供するためのヒントをまとめました。初めて雪が降る地域で民泊を始める方や、既に運営中だけれど冬季対策に悩んでいる方にとって有用な情報を、できるだけわかりやすくお届けします。

1.雪が降る地域で民泊を運営するメリット

1-1.冬の自然やアクティビティを楽しみたい需要がある

雪が積もる地域は、ゲストにとって非日常感を味わえる場所です。スキーやスノーボード、スノーモービル、かまくら体験など、ウィンタースポーツや雪遊びを目的に訪れる旅行者も少なくありません。また、美しい雪景色を眺めながら温泉や地元グルメを楽しみたいという層もいます。こうした需要は、冬ならではの集客力を持つ雪が降る地域の民泊ならではの強みといえます。

1-2.宿泊単価を高められる可能性

雪が多い地域では、除雪や暖房費などの運営コストがかかる一方、「雪国体験」という付加価値を評価して、高めの宿泊料金を設定してもゲストが納得してくれるケースがあります。特に海外からの旅行者やウィンタースポーツ愛好家は、雪景色や温泉、伝統的な冬の暮らしを求めてくるため、希少性や独特の体験が得られる物件にはプレミア感を感じやすいのです。

2.雪が降る地域ならではの課題と注意点

2-1.冬季の道路状況やアクセス

雪が降る地域では、道路の凍結や交通機関の遅延・運休が頻発します。ゲストが車で来る場合は、スタッドレスタイヤやチェーンの装着が必須になるなど、移動に手間がかかりがちです。さらに、鉄道やバスが大幅に遅れることも少なくないため、チェックイン時間がずれ込む可能性もあります。こうした事情を踏まえ、事前にゲストへ詳しく案内し、連絡体制を整えておくことが重要です。

2-2.暖房費や除雪などの運営コスト

厳しい寒さが続く地域では、暖房設備の稼働時間が長くなり、電気代や灯油代がかさみます。除雪や雪下ろしを業者に依頼する場合は、その費用も大きな負担になるでしょう。オーナー自身やスタッフが除雪作業を行う場合も、時間と労力が必要となり、他の業務に支障が出るかもしれません。こうしたコスト構造を事前に把握し、収支計画に織り込んでおくことが大切です。

2-3.安全対策(屋根の雪崩や転倒事故)

屋根に積もった雪が突然落ちてくる雪崩事故や、凍結した階段や玄関先での転倒事故など、雪が降る地域ならではのリスクも見逃せません。雪景色が珍しく楽しい半面、不意のケガや事故が起きる可能性があります。物件の構造や周辺環境をしっかり点検し、必要な場所には滑り止めマットを敷くなど、日常的に安全対策を行う習慣が必要です。

3.建物の寒さ対策

3-1.断熱と気密を見直す

雪国で快適に過ごせる物件を提供するには、断熱性能と気密性が大きなカギを握ります。古い木造住宅やリフォーム前の建物では、窓やドアの隙間から冷気が入り込みやすく、室内が暖まりにくい場合があります。

必要に応じて断熱材を増設したり、二重窓や樹脂サッシを導入することで熱損失を抑え、暖房効率を高めましょう。気密性を高めすぎると換気が悪くなる点には注意が必要なので、24時間換気システムや定期的な換気ルールを導入すると安心です。

3-2.暖房設備の選択

雪が降る地域での暖房方法としては、以下の例が考えられます。

  • エアコン暖房: 冬の暖房能力が高い機種を選ぶ必要あり。電気代が高くなるが、管理は比較的容易
  • 石油ファンヒーター: 灯油を使用するためランニングコストを抑えやすいが、換気に注意
  • 床暖房: 快適性が高く、ゲスト満足度も高い。ただし導入費用が大きい
  • 薪ストーブやペレットストーブ: 雰囲気は抜群だが、ゲストが扱うには安全面で注意が必要

それぞれメリット・デメリットがあるため、物件の構造やオーナーの運営方針に合った暖房設備を選ぶことが大切です。複数の暖房手段を組み合わせるなど、柔軟なアプローチも検討しましょう。

3-3.結露やカビ対策

寒暖差が激しい地域では、結露からカビが発生しやすいです。適切な換気と湿度管理、断熱窓の導入や乾燥機能付きの空調設備などを活用するとよいでしょう。特に浴室や窓辺は結露の温床になりがちなので、定期的に拭き取る、結露防止シートを貼るなどの対策をマニュアル化しておくのが望ましいです。

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4.ゲストへの安全対策

4-1.足元のケア:雪かき・滑り止め

玄関先や駐車スペース、階段など、ゲストが歩く場所の雪かきはこまめに行う必要があります。降雪が続く日は1日に数回、雪かきが必要になることも。その際、滑り止め用のマットや塩化カルシウムなどを用意しておけば、凍結を防ぎゲストの転倒事故を減らせます。ゲストが自由に使えるスコップや雪かき道具を置いておくのも、一時的な積雪対応に有効です。

4-2.屋根雪・落雪の注意喚起

屋根に積もった雪が大量に落ちる落雪事故は、車や人に直撃すると重大なトラブルになります。

特に民泊物件の出入り口付近や隣家との境界など、落雪リスクが高い場所には注意看板を立てるなどの対策を取りましょう。屋根の構造によっては、定期的に専門業者に雪下ろしを依頼する必要もあります。ゲストに屋根からの落雪が起きる可能性を説明し、駐車場所や歩行ルートを指定するのも手段の一つです。

4-3.ライフラインの確保と非常用グッズ

雪が降る地域では、大雪による停電や断水、道路の寸断などが発生する場合もあります。万一に備えて、以下の非常用アイテムを揃えておくとゲストの安心感が高まります。

  • 懐中電灯や電池式ランタン
  • 非常食や飲料水
  • カセットガスストーブやポータブルバッテリー
  • 簡易トイレや衛生用品

物件案内やチェックイン時に「停電時にはここに非常用ライトがあります」といった説明を添えておくと、ゲストが落ち着いて対処できるでしょう。

5.除雪や雪下ろし対策

5-1.除雪計画と業者選定

積雪が多い地域では、除雪作業を何らかの形で計画的に行わなければなりません。

オーナー自身やスタッフが対応するのか、地元の除雪業者やシルバー人材センターに依頼するのかを明確にし、費用やタイミングをあらかじめ想定しておくと安心です。チェックイン・チェックアウトのある日は特に注意が必要なので、ゲストの到着前に最低限の雪かきを終えておく運用体制を確立しましょう。

5-2.屋根雪や車道の除雪

屋根に積もった雪を放置すると、落雪や建物への負荷増大などのリスクが高まります。

一定以上の積雪が予想される地域では、定期的な屋根雪下ろしが必須になります。素人が屋根に上がるのは危険ですので、極力専門業者に依頼するのがおすすめです。また、物件が車道に面している場合、道路から玄関までのアプローチもこまめに除雪し、車でのアクセスを確保する工夫が重要となります。

5-3.ゲストの協力を得る方法

大雪が降り続けると、オーナーだけで対処しきれない場合があります。海外のゲストが「雪かき体験」を面白いと感じることもあるため、「少しの時間でも手伝っていただければ助かります」という形で、ゲストにアクティビティ感覚で協力をお願いするのも一案です。ただし、安全管理には配慮し、怪我やトラブルがないようガイドや注意を十分行いましょう。

6.冬季の備品やアメニティ

6-1.スノーブーツやスノーウェアの貸し出し

大人用はもちろん、子ども用のスノーブーツやスノーウェアを貸し出している民泊物件は海外ゲストに好評です。特に短期滞在の旅行者は、大きな荷物を持ち歩きたくないため、現地で必要なものが揃っているかどうかを重視します。予算に合わせて中古品を複数用意したり、地元のレンタルショップを紹介するのもゲスト目線のサービスといえます。

6-2.ホットドリンクサービス

極寒の地域では、部屋に入った瞬間にホッとできるお茶やコーヒーサービスが喜ばれます。

電気ケトルやコーヒーメーカーを常備するのはもちろん、紅茶や日本茶のティーバッグ、スティックタイプのスープなどを揃えておくと「ここに泊まってよかった」とゲストに感じてもらいやすいです。日本ならではの抹茶オレや柚子茶などを用意すると、海外ゲストへのおもてなしとしてもインパクトがあります。

6-3.乾燥対策のアメニティ

寒い地域ほど空気が乾燥しやすく、のどや肌のトラブルを引き起こす可能性があります。加湿器を設置したり、ハンドクリームやリップクリームなどのアメニティを用意することで、ゲストの快適度を高められます。また、洗濯物を干すスペースを確保し、室内干しで加湿を兼ねるのも一つの方法です。

7.冬季プロモーションと特典

7-1.ウィンターアクティビティとの連携

ゲストにスキー場やスノーボード、スノーシューハイクなどのアクティビティを紹介することで、冬の民泊体験をより充実させられます。地域のツアー会社やレンタルショップと提携して、割引クーポンを提供したり、一緒にパッケージプランを作るのもおすすめです。海外ゲスト向けに英語のパンフレットやウェブ案内を用意しておけば、予約がスムーズに進むでしょう。

7-2.長期滞在割引やファミリープラン

寒い地域では、観光だけでなく「コテージや山小屋でゆっくり過ごしたい」「リモートワークをしながら自然を満喫したい」という滞在ニーズがあります。

週単位や月単位での長期滞在を想定した割引プランを用意すると、閑散期でも安定した稼働を狙いやすくなります。また、家族連れ向けにウィンタースポーツ体験や雪遊びセットを特典として付けるなど、季節感のある付加価値を加えるのも効果的です。

7-3.SNS映え戦略

雪景色はSNS映えしやすく、海外ゲストが積極的に写真や動画を投稿してくれるチャンスがあります。

宿周辺の絶景ポイントや夕日に染まる雪山、星空などの撮影スポットを案内し、「#雪国民泊」「#WinterInJapan」などのハッシュタグを推奨すると拡散効果が高まります。ゲストが撮影した写真をリポストするなど、SNSを活用したコミュニケーションを重視することでリピーターや新規顧客を増やせる可能性があります。

8.大雪・災害時のマニュアル

8-1.緊急時の連絡手段

大雪が続き交通が麻痺する場合、ゲストが宿に到着できなかったり、逆に帰れなくなるケースもあり得ます。

あらかじめ「緊急時には必ずメッセージアプリや電話で連絡を」「オーナー側の緊急連絡先」などを明示し、ゲストが困った際すぐに相談できる体制を整えましょう。英語や他言語での基本的な連絡テンプレートを用意すると、混乱を最小限に抑えられます。

8-2.滞在延長やキャンセル対応

大雪で移動手段がなくなった場合、ゲストは宿泊を延長せざるを得ない状況になるかもしれません。

その際の料金や対応方針を事前に決めておくとスムーズです。逆に、ゲストが到着不能でキャンセルが発生した場合のポリシー(返金の可否など)も明文化しておくことで、トラブルを回避できます。自然災害に伴うキャンセルはオーナーとゲストの双方が予期しない事態なだけに、柔軟かつ明確なルールが求められます。

8-3.非常時の備蓄と宿泊者支援

避難指示が出るレベルの大雪や停電など、想定外の事態が起きた場合に備えて、非常用の灯油や食料、簡易トイレ、ブランケットなどを備蓄しておくことが大切です。ゲストに一時的に延泊してもらう場合や、近隣住民が避難を求めてくる可能性もゼロではありません。いざというときの対応マニュアルを策定し、スタッフ全員で共有しておくと安心です。

9.まとめ:雪が降る地域ならではの民泊運営を楽しもう

雪が降る地域での民泊運営は、冬季の集客力や非日常感を強みにできる一方、除雪や寒さ対策、安全管理などの準備も不可欠です。ゲストにとってはスキーやスノーボード、雪見温泉、雪が降る地域ならではのグルメや文化体験など、他の地域では味わえない魅力があるからこそ、冬の閑散期でも比較的高い需要を見込める可能性があります。

大切なのは、ゲスト目線で「寒さ」「雪」「交通手段」「安全」「暖房費」などを総合的にフォローすること。計画を立て、断熱や除雪、非常用マニュアルなどを整備すれば、冬場の売上アップとリピーター獲得に繋げられるでしょう。さらに、SNS映えする雪景色を活かしたプロモーションや海外ゲストへの英語対応を強化すれば、一段と評価を高められるはずです。

Stay Buddy株式会社へのお問い合わせ

雪国での民泊運営に挑戦したいけれど、除雪や寒さ対策、海外ゲストへの対応など、さまざまな不安があるという方は、ぜひStay Buddy株式会社へお問い合わせください。立ち上げから運営まで包括的にバックアップいたします。降雪地帯ならではの課題を克服し、冬の魅力を最大限に活かした民泊ビジネスを一緒に作り上げていきましょう。

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